モウ、ナニモカンガエタクナイ
高い場所はキライ
何かが崩れて、落ちていく感覚がするから
デモ、イマ…
ソレヨリも、キライな場所がある
考えれば考えるほど…ひとつしか思い浮かばない
ラクになるには、あの人を手放すしかない
視線を上にあげれば、雲間に見える青空
そこに、あの人の優しい声が重なる
「今日もいい天気だなぁ…」
その声に、足を一歩前に踏み出す
踏み外す感覚を感じる前に、身体が地面へ吸い寄せられる…
あの人を失うぐらいなら
そんな選択しかできない…
――― アタシ自身を、ココから…消してしまえばいい ―――
もう、この世界に生きていたくない